2015-09-26
「食える数学」という本を読みました.
本書は「使える数学」に焦点を絞った書籍です.
私達は小学校( もしかするとそれ以前 )から算数・数学を学習していますが,その大部分は私達の日常に役立っていないのでは,といったことをしばしば耳にします.
高校で習った,ベクトルや微分方程式などを日常的に使用する人はそれほど多くないと思っています.
ただ,物理や工学といった分野などで,数学の公式などを利用するといったことはあります.
本書の第1章では,数学の各分野がどのような事項に応用されているのかが述べられています.
第2章では,数学の内容が以下の4つに定義されます.
- 初等数学
- 中等数学
- 数学IV
- 数学科数学
数学科数学が証明が不可欠な問題として位置付けられるのに対し,初等数学〜高等数学は数式などを使って与えられた問題をいかに解くかということが主軸であり,証明自体は重要視されません.
ここで,筆者のいう「食える数学」「使える数学」というのが主に後者を指すようです.
第3章以降では,数学の学び方や参考書というのがいくつか挙げられているので,このあたりも参考にしたいと思いました.